パラゼミの基本
1 自主的に来るべし
パラゼミは非公認な非公式のゼミナール形式の学生サークル。だからこそ”自主的”にがキーワードのひとつとなる。去るものは追わず、来るものは拒まず!が基本です。やらされ活動ではなく自分で自分たちからやる活動。自分達から動き、日程調節などもして、自分の興味があることについてパラセンから教わる。
私たちをパラセンは全力の愛で指導をしてくれる!時に厳しく、時に楽しく。パラゼミの基本の「キ」は自分が決めるのだ!
2 「よく見て、聞いて、考えて」を徹底すべし
パラゼミといえば?と聞かれたら誰もが口にするであろうキーワードがある。「よく見て、聞いて、考えて」。人生の中先輩、パラセン(36)が備えてきた、知識・技術から学び、様々な体験をする。その体験からできる学問をパラはコーディネートしてくれる。体験をしていくときっといいことが待っている。今まで学んできたことが自然と繋がるだろう。ゼミでは主観ではなく客観的な視点を養うのだ!
3 失敗してもいいから挑戦すべし
失敗をすることでひとつ、または幾つかの成功に繋がる。失敗することに恐れていたら成功に一歩も近づかない、近づけない。失敗から学ぶこともひとつの体験だ。挑戦し、振り返り、時にはパラセンやゼミの仲間に支えてもらいながら成功を味わうのだ!
4 個人での学びから集団での学びまで発展させるべし!
ひとりで勉強するのは集中力も高まるから良いかもしれない。勉強した気にもなる。しかし、そこで学びを終わらせてはいけない。個の学びを共に勉強する仲間に伝える、するとどうだ。仲間から新たな学びを得るだろう、仲間の学びが自分自身の学びに変化するだろう。ひとつの学びを共に学ぶ仲間の人数分の学びに広げるのだ!
5 やろうとしたかしないかよりやったかやらないかを知るべし!
2019年度パラゼミにおいてこんなフレーズがよく出てきた。「忘れました、すみません」本当にその行為を忘れたのだろうか。いや、言い訳をつけてやらなかっただけだ。その行為を行ったかどうかで学びの差が生まれる。どこまでやったかが重要だ。締め切りに間に合わなかったときは、どうしてそうなってしまったかを振り返ればいい。「忘れました」ではなく「間に合いませんでした」のほうがやる気が伝わる。自信がなくても突き進むのだ!
パラゼミ=学びのデザイン+キャリアデザイン
はじめは、パラセンとゼミ生との間でゼミに対する考え方に違いがあった。さまざまな観点から自己の持つ力を最大限に発揮できる環境を作ることのできる人材になれるように育成する学習を考えていたパラセンと、最初から社会で活躍できる能力を求めていたほとんどのゼミ生。「社会で活躍できる能力だけを求めているのであれば、パラでなくてもいいよね」とパラセンに言われたこともあった。私たちはその意味さえもよく理解できなかった。そこで、ずれがあった点をまずは世の中の「なぜ?」を考えるところからなくしていくことになった。
まずは学習の基礎的なものを知ることからはじめた。物事の見方や考え方、文章の構造や書き方、文献検索、課題発見力、問題意識の持ち方など学びのベースを学んできた。各々が学ぶことの基本を知ったところで、社会人基礎力を高める学習へと移行。個別のテーマを、個別のスキルでひとつのカタチをつくり、課題を明確にすることで、目標設定していく展開で進めて、そして学習することの意味を見いだし様々な体験から得る失敗と成功から、各々の自己実現、キャリア形成へとつなげられるように取り組んできた。
自主的に集まって、様々な体験から得られたものは、これ以上に得ることのない豊かな無形財産。
専門学校での学びにも自身のキャリアデザインにも直結する、だーかーらー「よく見て、聞いて、考えて」が私たちパラゼミのモットーだ。
Hand
●自分の探求したことを仲間と共有するレポートをエビデンスに基いてから仕上げる。
※あこがれの大学ゼミのような空気なので大学生には及ばない。
創造をカタチに
Ear
課題の整理
●各々の課題について先生から助言をいただく。
●いただいた助言から課題克服を目指すと同時に知識・教養を学び、日常生活に生かす。
聞いて
Mouth
”なぜ”との共有と議論
●自分の考えをまとめて、発表資料の見やすさや話し方など工夫しながら、テーマに沿ってプレゼンテーションを行う。
●議論を通して、自分の位置から意見を述べる力を身に付ける。
●飲みニケーション
Head
考えて
”知る”を形にするために
●世に溢れている事象の中から自分が特に興味を持った「なぜ?」について探求
●関連する本や文献を読んで正確な情報を拾えるようにする。ただ正確な情報かはわからない
●頭はつかう。みたことから考える。
聞いたことから考える
Eye
よく見て
盗み見る観察眼
●パラゼミはただ研究室に籠っているだけではない。学内の他学科のイベントに見学・参加をし、研究室の外でも学習をする。また、学外での活動として、淑徳大学のゼミ見学に参加した。
パラゼミで学んでいることが外部においてどのように映ってくるのか、実際に現場へ足を運ぶことで新たな気づきが得られる。
喋る
Leg
●学んだことを頭に留めておくだけでは完全に学習したとはいえない。学んだことを実際に職業生活や学校生活でどのように活用していくかが学習のカギとなる。
常に現場へ
心豊かに
●パラの指導に感情は入っていない。パラがこれまでに得てきたエビデンスや学んできたことを基に指導が行われる。その裏には数え切れないほどの教材がある。たとえ、どんなに厳しい指導であってもその裏には愛や情熱があることは忘れてはいけない。常にそのハートを感じていてほしい。
感じろ"熱いハート"
進んで体験
Body
全身でキャッチ
●休日のお食事会や合宿、OG・OB交流など普段の学校生活では味わえないことを経験する。
●立場や環境が異なる人たちとの付き合いは、自分の価値観や視野を広げる。ここで得た人脈は、社会人になってからも活用できる
動かせ!
体験活動とメンタルヘルス
パラゼミで行ったことは文献からレポート作成をするだけではない。ゼミ生個人の問題にもそれぞれスポットライトが当たることがあった。人間関係、考え方、気持ちの変化…どんなことにおいても、外在化する環境が存在することが重要であった。これはメンタルヘルス(心の健康)にも関わることである。外在化しないことで、気持ちと行動にどのような変化が生じるか。心の健康に強いも弱いもない。様々な体験活動から気づきを生み、フィードバックをすること、また外在化することで自分自身をいかにコントロールできるかを体験することもパラゼミにおいて大切な学びの一つである。
学ぶということ、教わるということ
私たちはパラから学びたい気持ちがあったからこそ指導教員をお願いした。しかし、時折学ぶ姿勢が崩れることがあった。何か目的があるからゼミ生はパラから教わろうとする。学ぼうとする。こちらが何もしなくても勝手に教えてくれるだろう、その気持ちでは何かを教えていただいても「へーそうなんだ」で終わってしまう。学んだことから目的達成に近づけるためにどうしていくかがポイントとなる。
パラゼミでは、「コルブの経験学習」を用いた活動を進めてきた。どのような学びにおいても、理論だけを学んだところで意味がない。体験活動や学習をする度に振り返り、次にどのように改善、活用していくかを概念化し実際に試してみる。これを繰り返してきた。そうやって私たちは学習のレベルを上げていった。